12-ヒドロキシステアリン酸

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12-ヒドロキシステアリン酸は、ヒマシ硬化油をケン化分解して得られる融点約75℃のワックス状のヒドロキシ脂肪酸です。
12-ヒドロキシステアリン酸はほとんどの温有機溶剤に溶解します。非極性溶剤の温溶剤を冷却すると、弱いゲルを形成します。
　
用途として有名なのは、油の凝固剤です。80℃以上に熱した油に12-ヒドロキシステアリン酸を3％程度添加するとゲル化します。

凝固剤としてお使いになる場合は、加熱時に引火する恐れがありますので、固めたい油のSDS（安全データシート）で引火点を必ずご確認ください。

また、12-ヒドロキシステアリン酸のリチウム塩は、増稠剤として高性能多目的グリースとして最適です。
他の用途としましては化粧品工業および油剤工業などの原料として使用されます。
　
当社取り扱い商品には、
 融点が72℃～78℃の「12-ヒドロキシステアリン酸」
 融点が72℃以上の「12-ヒドロキシステアリン酸B」
がございます。