
ボトルシーリングワックス(蝋キャップ)とは




蝋キャップやワックスキャップとも言われるボトルシーリングワックスは、ワインボトル、ウイスキー、ビール瓶などのボトルを密封するために施されるボトル用の封蝋のことです。
山桂ラボ開発のボトルシーリングワックスとは

山桂ラボのボトルシーリングワックスは、独自のオリジナル処方で、「装飾用」と「海底熟成用」の2種類をご用意しています。
カラーバリエーションは全36色で、ノーマル、パステル、パール、メタリックベースなど豊富に取り揃えています。
ステンレス容器入りで500gまたは1kg単位で4kgまで購入できるため、少量でのお試しや業務用としてご使用いただけます。
使用する原料の関係で純白色はできず、海底熟成用の白色はクリーム色になります。
原料の関係により、色の再現性はその都度変化いたしますので、色の目安としてご承知おきください。
ブランドカラー、限定プロジェクトなどオリジナルカラーの調色も可能です。
また、ステンレス容器なしのリフィル(詰め替え)も割引価格でご用意していますので、リピート購入の方や、ご自身で容器をご用意される方にはよりお得にお買い求めいただくことができます。
用途別のワックス選び

装飾用ボトルシーリングワックス
装飾用ボトルシーリングワックスは、ワインボトル、ビール、日本酒やハーバリウムの瓶などへ、造り手のこだわりと情熱の詰まった1本に対しその価値を仕上げのひと手間で際立たせるのに最適です。
また、プラスチック製やアルミニウム製のキャップシールでは瓶との間に隙間ができますが、ボトルシーリングワックスでは密着性が高いため酸化のリスクを減らすための使用も増えています。
ドリンクに関しては封蝋を施した後は開栓する必要があるため、常温下で開封しやすくワックスが飛び散りにくいワックスの配合です。
海底熟成用ボトルシーリングワックス
海底熟成用ボトルシーリングワックスは、ワインやウイスキーなどの海底熟成時にボトルの中に海水が入らないようにすること、水圧によりコルク栓がボトルへ押し込まれたり変形することを防ぐために使用します。
海中でボトルは水圧・潮流・微生物など過酷な環境にさらされます。その中でも耐えうるよう、ボトルへの密着性を高くし装飾用のボトルシーリングワックスに比べ粘着度が高いものになっております。
| 装飾用 | 海底熟成用 | |
|---|---|---|
| 主な用途 | ワイン・ウイスキー・ハーバリウムに高級感を付加 プラスチック製やアルミニウム製のキャップシールの代替 | ワイン・ウイスキーなどの海底熟成や湖底熟成・ダム熟成 |
| 特徴 | 常温下で開封しやすい ワックスが飛び散りにくい | 密着性・粘着度が高い |
| 容量の目安 | 500gで20~30本 1kgで50~70本 | ボトル1本に使用するワックス量は約15g~17g ボトルを沈める水深に応じて厚みを要調整 |
| 開栓/処分 | ソムリエナイフや手で簡単に開封・分別可 | 粘着力が高く、開封には注意が必要 |
ディッピング方法
- 瓶・ボトル(キャップおよび瓶が耐熱のもの)
- IHクッキングヒーター
- 温度計(200℃まで計測できるもの)
- 滑り止め軍手(ディッピングするにあたって手際よく瓶を回転させる必要があるため)
- リフィル(詰め替え)使用時はステンレス容器
装飾用ボトルシーリングワックスの場合
ワックスを加熱して溶かす

ご購入いただいたボトルシーリングワックスの入りのステンレス容器をIHクッキングヒーターの弱火で加熱し、約180~200℃でワックスが完全に溶けます。
200℃を超えると発煙・発泡するため、その際はすぐに火を止め十分に換気を行ってください。
溶けたらよくかき混ぜる

ワックスが完全に溶けたら、よくかき混ぜてください。
温度計を使用し、ワックスの液温が160℃を切ればディッピングが可能です。
ボトルをワックスに浸す温度は140℃~160℃が最適です。
ボトルをワックスに浸す

ボトルを垂直に立ててワックスの中に沈めます。
このときワックスの中で5秒ほど上下運動を繰り返すとワックスの付きが良くなります。
ステンレス容器から引き上げボトルを手早く回転させる

ディッピング部分をステンレス容器から引き上げ、ワックスが均等になるよう瓶を手早く回します。
このときワックスがステンレス容器外にこぼれないように注意してください。
ワックスの裾を垂らさない場合は、ワックスが乾いたことを確認してボトルを立てることで完成です。
(ワックスの裾を垂らす場合の行程)
手早くボトルを立て底に衝撃を与える

ワックスの裾を垂らす場合は、ワックスが乾く前に手早くボトルを立てて底に軽く衝撃を与えるとワックスが垂れていきます。
(ワックスの裾を垂らす場合の行程)
ワックスの裾が垂れきる

ワックスの裾が垂れきったら完成です。
ディッピングしたワックスの量が多いほど垂れが大きくなります。
海底熟成用ボトルシーリングワックスの場合

ご購入いただいたボトルシーリングワックスの入ったステンレス容器をIHクッキングヒーターの弱火で加熱し、溶け始めたら中火にする。
その後約150℃で完全にワックスが溶けます。

ワックスが完全に溶けたら、よくかき混ぜてください。
温度計を使用し、ワックスの液温が90℃を切ればディッピングが可能です。

ボトルを液面に垂直にして口の部分をワックスに浸す

ディッピング部分をステンレス容器から引き上げ、ワックスが均等になるよう瓶を手早く回します。
このときワックスがステンレス容器外にこぼれないように注意してください。

最初のワックスに被せるように再度ボトルをワックスに浸し、最後はワックスが口の部分にたまるようにボトルをうまく回転をさせます。
30m以上の深さに沈める場合は重ねてディッピングをして、口の部分を厚くしておくことをおすすめします。
ディッピング後は1日養生してください。

ワックス面にピンホールや気泡ができた場合は再度やり直してください。

右側のボトル程度の厚みでシーリングを施していただくのがおすすめです。
装飾用ボトルシーリングワックスの開栓方法
装飾用ボトルシーリングワックスのご採用例(一部掲載)

岩手県宮古市 千両男山醸造元
【株式会社 菱屋酒造店 様】
色名:ミルキーホワイト
「浄土ヶ浜 エターナルグリーン第一号認定商品」の地酒「Senryou Otokoyama ”amane.”」にご採用いただきました。
エターナルグリーンの可愛らしい瓶に注がれた日本酒は、浄土ヶ浜の海の色を思わせる優しい色をイメージされています。
キャップ部分の封蝋は全て手作業で行われており、1点ずつ違う表情を楽しむことができるようになっております。
茨城県行方市
【葡萄色エステイト/Ebi-iro Estate 様】
色名:ローズピンク
葡萄色エステイト様の日本ワイン「Rocco Rose 2022」にご採用いただきました。犬の絵柄が入った素敵なワインのラベルデザインに合わせて、ローズピンクの封蝋を1点ずつ手作業で行われております。


岩手県花巻市
【株式会社 エーデルワイン 様】
色名:ミルキーホワイト
直売店ワインシャトー大迫・平泉のみ限定販売の希少ワイン「10年樽熟成山葡萄わいん2006」にご採用いただきました。
2006年の岩手県産山葡萄を醸し発酵法により醸造された後にオーク樽へ充填。2007年~2017年までの10年樽熟成されました。スモーキーな樽香とカシスを思わせる果実香が感じられる酸味豊かなフルボディの辛口赤ワインです。
石油系不使用のボトルシーリングワックスについて
これまで取り扱っております石油系不使用のボトルシーリングワックスも引き続きご提供しております。
石油系不使用タイプは海洋熟成(海底熟成)や湖底熟成(ダム熟成)など水中での使用実績がございます。ただし、封蝋によるボトルの防水性や耐久性については保証いたしかねますので、ご使用の際はあらかじめご承知ください。
その他ご不明点やご質問がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
【法人様限定】装飾用ボトルシーリングワックスのお試し装飾
【装飾用】ボトルシーリングワックスの導入をお考えの法人様限定にてお試し装飾を承っております。
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