ポリエチレングリコール（PEG）とは？

ポリエチレングリコールには様々な種類があります。
当社でも各種取扱いがあり、その違いなどについてご紹介します。

ポリエチレングリコールとは

ポリエチレングリコール（Polyethylene Glycol;PEG）とは、エチレングリコールが水と重合したポリマーで以下のような特長があります。

 水溶性であり加水分解されない
 水だけでなく、メタノール、トルエンなど様々な有機溶媒に溶かすことが可能
 分子量の幅が広い
 分子量によって外観や凝固点が変わる
 分子量が小さいほど吸湿性が高く、分子量が大きくなると吸湿性が低くなる

ポリエチレングリコールの分子量は20,000程度まであります。
20,000を超えるとポリエチレンオキシド（Polyethylene Oxide;PEO）と呼ばれ、水が存在しない条件下で重合したポリマーです。いずれも分子量が大きくなった場合でも水に可溶です。
また、ポリエチレングリコールは医薬品分野において軟膏や坐薬の基材などとして使用されますが、その場合はマクロゴールという名称で区別されています。

弊社取扱いのポリエチレングリコール

弊社では11種類の分子量のポリエチレングリコールを取り扱っており、一部の商品は小分けをして販売しております。

商品名	容量	化粧品表示名称	外観	凝固点（℃）	用途
ポリエチレングリコール200	2kg 8kg 20kg	PEG-4	液状	-35	液体洗剤容器のつまり防止剤 PVAフィルムやセロハンの柔軟剤 保冷剤の基剤
ポリエチレングリコール300	20kg	PEG-6		-8	保湿剤 液体洗剤容器のつまり防止剤 PVAフィルムやセロハンの柔軟剤
ポリエチレングリコール400	2kg 8kg 20kg	PEG-8		6	化粧品の水溶性基材 保湿剤 中空糸やポーラス繊維の穴あけ剤 PVAフィルムやセロハンの柔軟剤 紙のカール防止剤 樹脂加工浴 熱媒体 増感剤
ポリエチレングリコール600	20kg	PEG-12		20	保湿剤 ポリエステル地などののり剤 中空糸やポーラス繊維の穴あけ剤 木材のひび割れ防止剤 ボールペン用インクの粘度調整剤 熱媒体
ポリエチレングリコール1000	20kg	PEG-20	ワックス状	37	中空糸やポーラス繊維の穴あけ剤 木材のひび割れ防止剤 ボールペン用インクの粘度調整剤
ポリエチレングリコール1540	20kg	PEG-32		45	製紙工程での潤滑剤
ポリエチレングリコール2000	20kg	PEG-40		51	ポリエステル繊維の帯電防止剤
ポリエチレングリコール4000	100g 500g 5kg 20kg	PEG-75	フレーク状	56	固形おしろいや洗剤用酵素のバインダー ポリエステル繊維の帯電防止剤 製紙工程での潤滑剤 ゴムの離型剤 ゴム成形時の潤滑剤 尿素樹脂の可塑剤 ポリエステル樹脂などの練りこみ型帯電防止剤 粉末冶金製造時のバインダー 酸化アルミニウム製研磨材の防塵剤 陶磁器スラリーの成形助剤 木材のひび割れ防止剤
ポリエチレングリコール6000	100g 500g 5kg 20kg	PEG-150		60	固形おしろいや洗剤用酵素のバインダー 固形石けんのひび割れ防止剤 粉末製品の防塵剤 ポリエステル繊維の帯電防止剤 ナイロンやポリアセタール樹脂の滑剤 陶磁器スラリーの成形助剤 農薬粒剤のバインダー
ポリエチレングリコール10000	100g 500g 5kg 15kg	PEG-240		60
ポリエチレングリコール20000	100g 500g 5kg 15kg	PEG-400		60	水溶性プレス基剤 水溶性焼き入れ油の基剤 ファインセラミックス用バインダー

参考: 三洋化成ポリエチレングリコール「PEG」
各用途での適性および安全性については、使用者の責任においてご判断ください。

水溶性であるポリエチレングリコールは、様々な分野で使用されています。
ご入用の際は、弊社のECサイト「あぶら屋ヤマケイ」にてポリエチレングリコールをお買い求めください。
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